【いろんな銀行開業】JALもJRもこぞって参入する「BaaS(バース)化」という、預金吸い上げスキームの裏側

どうも、つむらです。最近、ネットニュースやSNSのタイムラインを見ていて、「やたらと異業種の大企業が銀行を始めていないか?」と感じたことはありませんか?
記憶に新しいところでは、JR東日本が仕掛けた「JRE BANK」の衝撃。新幹線優待券などの強力なエサ(特典)をバラまいた結果、優待目当ての投資家や日常利用者が殺到し、凄まじい勢いで口座が開設されている件は大きな話題になりました。さらに、我が関西圏でもJR西日本とりそなホールディングスが電撃提携を発表。実は航空大手のJALだって、「JAL NEOBANK」を数年前からひっそりと、しかし確実に運行させています。
「なんで鉄道会社や航空会社が、本業でもないのにわざわざ銀行なんてやり始めたのか?」
そこには、我々庶民が知らない「BaaS(バース)化」という、大企業のリアルで超合理的な生存戦略(集金スキーム)が隠されていました。今回はその裏側をプロの運行管理の目線で検分します!
1. 中学生でもわかるBaaS(Banking as a Service)の仕組み
そもそも「BaaS(バース)」とは何なのか。専門用語を省いて超訳すると、銀行が持っている「預金・決済」といった基幹システム一式を、他社にクラウドで丸ごとレンタルする仕組みのことです。
JRやJALは、自前で数千億円の巨費と何年もの歳月をかけて銀行を作ったわけではありません。彼らが用意したのは、自社の有名な「看板(ブランド)」と「アプリの窓口(代理店)」だけ。裏方の面倒なセキュリティシステムや金融ライセンス(免許)は、「住信SBIネット銀行」や「楽天銀行」といった本職のネット銀行からそのまま借りてレールを走らせています。
つまり、大企業側からすれば、巨額の投資リスクは最小限に抑えつつ、顧客の現金を効率よく吸い上げられる実においしい(賢い)仕組みなのです。これにより、従来の顧客層(利用者)以外からも幅広く加入してもらえる強力なフックを手に入れました。
2. なぜ今、企業は必死に「お金をあつめる」のか?3つの超合理的メリット
本業で十分に稼いでいるはずの彼らが、なぜ今このタイミングで必死に「銀行ごっこ」をしてまで一般庶民の現金を囲い込もうとするのか。その裏側にある3つのドス黒いまでのメリットを暴きます。
①【金利リスクの回避】銀行から借りるより、庶民から「タダ」で集めた方が安い
現在は植田日銀による利上げ局面です。大企業とて例外ではなく、銀行から高い金利で何千億円ものローンを組みたくはありません。だったら、「新幹線の割引券をあげる」「マイルをあげる」という、自社の余っているインフラ(原資としてはタダ同然のもの)を利息代わりに配って、一般庶民から現金を利息ゼロ(タダ同然)で預かればいい。これぞ究極の資金自前調達。しかも、もらった優待を使うために乗車率やホテルの空室が改善し、本業がさらに潤うという完璧な循環(回生発電)が完成します。
②【手数料の密室化】他社のクレジットカードに1円も渡さない
我々が普段、SuicaやICOCA、あるいはJAL Payといった電子マネーを使うとき、裏側で他社のクレジットカード(VisaやJCB、Mastercardなど)を経由されると、企業側は莫大な「決済手数料」を国際ブランドにむしり取られます。しかし、自社ブランドの銀行口座から直接チャージ(即時引落)させれば、中抜きされる手数料は0円。「お金の入り口から出口まで、外部に1円も漏らさない完全密室経済圏」が構築できるわけです。
③ 他業種にも広がる「隠れ銀行」たち
あなたの財布は、鉄道や航空会社以外からもすでに狙われています。
- V NEOBANK: ポイント界のドン。TポイントとVポイントの統合により、さらに巨大な集金マシンへと進化。
- 高島屋ネオバンク: 富裕層・シニア層が抱える莫大な「タンス預金」を、デパートの信頼ブランドでスマートに吸い上げる。
- ヤマダネオバンク: 家電購入時のポイント大増量をエサにして、実質タダ同然で莫大なキャッシュプールを構築。







3. 判断:節約系投資家(つむら)の最終結論
大企業がこれだけ必死に現金の囲い込みに走っている現状を見るに、我々個人投資家が取るべきルートは明確です。
- 表面上の利回りに騙されない: キャンペーンの還元率や派手な優待だけに目を奪われず、その裏で企業が「現金を喉から手が出るほど欲しがっている理由」を冷静に検分すること。
- 家計の強固な防衛線を敷く: プロが金利対策を急いでいる以上、個人もローン金利の負担を減らす、あるいは無駄な固定費を徹底的に削るなど、強固なディフェンスシフトへ移行すべきです。
結論として、BaaS化の波は我々にとって「企業の意図を見抜くリトマス試験紙」です。あちらが密室経済圏を作るなら、こちらも強固な家計の防衛線を張るまで。
マツモトキヨシで買ってきたコーヒーを片手に、BaaS各社のアプリ画面の裏に透けるCFOたちの冷徹な顔をニヤニヤと想像する静かな夜。我が家の防衛予算(生活防衛費)は1ミリも崩すことなく、主力艦隊は次の目的地へ向けて進路をとっています。
今夜も深夜24時、金庫の鍵とポートフォリオの安全確認ヨシ!
おしまい。