いかなご大不漁【わずか3日で漁終了】
どうもつむらです。
今回はいかなごが大不漁の件をブログにしたいと思います。
イカナゴとは?
イカナゴは、スズキ目 ワニギス亜目イカナゴ科の魚類。様々な地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ(小女子)」、西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。イワシなどと並んで沿岸における食物連鎖の底辺を支える重要な魚種である。季語、晩春。
wikiより
稚魚は2センチくらいで、ちりめんじゃこより大きい感じの魚です。
イカナゴのくぎ煮
イカナゴをさとう醤油みりんで甘辛く炊いたものです。
完成品が赤茶色く「さびたくぎ」に似ていることから「くぎ煮」とよばれています。
↑こんな感じのくぎ煮。佃煮みたいですが、甘辛くおいしいです。
兵庫県のご当地名品
瀬戸内海で取れたイカナゴ。神戸へ運ばれ各家庭で「くぎ煮」として作られます。
つむらは元大阪出身。大阪にはない食文化です。
春先にイカナゴ漁が解禁されるため、春の訪れを感じる食品です。
大不漁
↑産卵調査にて、不漁が続くとの見方でした。
イカナゴの漁、大不漁との報道。
午前8時半ごろ、兵庫県明石市の林崎漁港で解禁されたばかりのイカナゴの新子と呼ばれる稚魚が水揚げされました。イカナゴは神戸や明石の家庭では甘辛く炊いた「くぎ煮」にして食べることが多く、春の味覚として親しまれています。県によりますと、イカナゴの漁獲量は1970年から減少し続けていて今年も例年を下回り、深刻な不漁だったおととしと同程度だということです。
「初セリ値が6万7600円。去年より2万円ほど高い」(林崎漁協 久留嶋継光さん)
↑初セリが去年より2万円高いとのお話。
3日で漁終了
5日解禁された大阪湾でのイカナゴのシンコ(稚魚)漁が打ち切られることが8日、漁業関係者らへの取材で分かった。解禁以降の不漁は深刻で、資源量を確保するため早期の休漁が不可欠と判断した。8日は強風で休漁しており、今季の漁期は5日~7日の3日間と過去最短となった。
↑漁に出ても魚がいないとのことにて、たった3日で漁終了。
例年の状況
農林水産省の統計によると、全国のイカナゴ水揚量は2010年の7万757トンを境に減少傾向にあり、16年は2万586トンにとどまった。年間1万トン前後の水揚げがあった愛知、三重両県の禁漁に加え、北海道、東北地方の水揚げがまとまらなかった。17年は現段階で公表されていないものの、大阪と兵庫の不漁が追い打ちをかけそうだ。
↑毎年、水揚げ量は低下。近畿も不漁が続いています。
不漁の原因は?
近年の不漁の原因はどこにあるのか。兵庫県水産研究センターは「餌の減少が原因にある」と推測する。イカナゴの餌となる貝足類などの動物性プランクトンが減り、思うように生き残れないのではないか、という仮説だ。同海域の動物性プランクトンの量に関する長期的なデータがなく、研究を進めている。
↑餌がなく生き残れないという仮説。まだ生態系はよくわかっていないようです。
大量に収獲される年も
また、キーポイントとして挙げるのが「卓越年級群」の存在。同センターによると、両海域のイカナゴはさまざまな好条件が重なり、約10年間に1回のペースで大幅に例年の水揚げを上回る年がある。その年で増えた資源を徐々に水揚げしていき、また卓越年級群が出てきて、資源量が回復する-というサイクルを繰り返してきた。近年は11年に兵庫県だけで約2万トンと飛び抜けて漁獲があったが、「近年は高水温の影響などでその条件がそろいにくくなっている」と指摘する。
↑好条件が重なると大量に水揚げされる季節もあるそうです。
兵庫県では有名な食べ物ですが、不漁もあってなかなか食べることができない食品になりそうです。
↑高価になってしまったくぎ煮。買う人も少なくなっているとか…。