
つむらじゃないんですが?34【小説ライトノベル】
ライトノベル(小説モノ)を書きたくなったので書いてみました。
目次
テスト返却。それは、名前というアイデンティティを巡る、終わりのない戦場だった。
ダブル・モリモト、視線の交差
「次、モリモト――!」
先生の無慈悲な呼び捨てが教室に響く。
その瞬間、僕ともう一人のモリモトさん(女子)が、条件反射で同時に起立した。
「どっちのモリモト?」
お互いに無言で見つめ合う。
一学期から数え切れないほど繰り返されてきた、不毛なシステムエラーだ。
「お前ら、またやってんのかよ! 何やってんねん!」笑
クラスメイトからの野次が飛ぶ。
いや、先生が「くん」か「さん」を付ければ済む話なのだ。
あるいは、僕を「つむら」と呼べば、この重複(バグ)は一瞬で解消されるのだが……あいにく先生は、僕のあだ名が「つむら」であることをまだ認識していないらしい。
ふと思う。この、名前の呼び間違いから始まる生々しい日常の断片こそ、文化祭で演じるべき劇なのではないか。
まあ、そんな「リアル」を切り取ったとんでもない作品が世に出るのは、2年後の話なのだが…。
棒立ちの魔女、スポットライト
放課後、演劇練習という名の苦行が始まった。
さすがは演劇部所属のノムラくん。オオカミ役としての立ち振る舞いは完璧で、プロの風格すら漂っている。
ヒロインのトミヨシさんも、クラスでのかわいい系ポテンシャルを「赤ずきん」に全振りしており、実にいい感じだ。

対して、僕たち魔女グループはどうだ。
放送部兼登山部の僕は、感情を殺した棒読みと、山頂で風に耐えるような棒立ち。
隣のホソヤさんも似たようなものだが、彼女の場合は「ルーズソックスを履いた魔女」というビジュアルだけで、すでに完成されていた。
「もう、ホソヤさんだけにスポットライト浴びせて、そのまま幕を下ろせばいいんじゃないかな……」
自暴自棄な提案が口を突きそうになる。
三太郎と赤い台本
それにしても、このストーリーは一体何なんだ。
赤ずきんを襲うオオカミを、桃太郎や金太郎、浦島太郎たちが囲み、シンデレラ(モリモトさん)まで加勢する。
そして最後は、僕たち魔女のよく分からない「対話」によって、すべてが平和的に解決される。
暴力による解決を否定し、すべての境界を超えて連帯する……。
これ、絶対にあの「真っ赤な現代社会の先生」が、組合のポスターの裏で監修したストーリーだろう。
思想が左に寄りすぎていて、舞台が真っ赤に燃え上がりそうだ。
「……っていうか、これ、やっぱり某携帯電話会社のCMだよな?」
僕の呟きは、ノムラくんの気迫に満ちた遠吠えによって、虚空へと消えていった。
結局、魔女グループが国際紛争を解決する手段としては……
(無駄に良い滑舌で)「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
難しい条文を読み上げる僕の横で、ホソヤさんはマニキュアを塗るような気軽さで言った。
「要は戦争放棄ね!」
……平和の象徴というより、ただ面倒くさいだけに見えるのは僕の気のせいだろうか。
そうそう、戦争はだめだよねーと、あいづち打って平和的に終わる...。
平和の象徴ホソヤさんになるのであった...
憲法9条で解決する結末に対し、にしもとくん(桃太郎)たちが「……これでいいのか?」と困惑しつつも、先生の顔色を伺って拍手し、幕を下ろす。こんな「大人の事情」を感じさせる演劇が完成した…

魔女ホソヤさんの「要は戦争放棄ね!」というセリフ、軽くて重い。、、








ちょっと小説書いてみました。全部フィクションです!!

つむらさん、ちゃんと続き書いてくださいよ~!!
つづく。(たぶん)
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