
異世界転生したら1996年の男子高校生だった?ーつむらじゃないんですが?35ー【小説ライトノベル】
ライトノベル(小説モノ)を書きたくなったので書いてみました。
目次
スポットライトの下、僕は「自分」というアイデンティティを一時停止させた。
公開処刑の舞台裏、放送部のまなざし
文化祭当日。
教室での最終確認を終え、僕たちは決戦の地、体育館へと移動した。
プログラムは序盤。
観客席は半分以上埋まっており、特有の熱気と埃っぽさが混じり合っている。
舞台袖でスタンバイしている時、僕は致命的な事実に気づいてしまった。
「……あ、音響機材の担当、放送部の先輩たちだ」
操作卓に座っているのは、放送部兼演劇部という、僕にとっての「直属の上司」たち。
自分が魔女の格好をして、棒読みで憲法を唱える姿を、最も見られたくない身内にフル視聴される。
これ以上の公開処刑があるだろうか。
逃げ出したい。1人だけの登山部員として、今すぐこの体育館という「山」を下山したい。
狂乱の三太郎、そして平和の祈り(?)
ブザーが鳴り、幕が上がる。
劇は、カオスそのものだった。
赤ずきんちゃん(トミヨシさん)がおばあさんの家へ向かう途中でオオカミ(ノムラくん)と遭遇。
そこへ、ガラスの靴(青色スリッパ)を投げ捨てんばかりの勢いでシンデレラ(モリモトさん)が参戦し、さらに桃太郎、浦島太郎、金太郎の「三太郎」が武器を携えて乱入する。
一触即発。バイオレンスの予感。
そこで僕たち魔女グループの出番だ。
ホソヤさんの「ちょっとやめなさいよ〜」というお姉さんぽいセリフ。
アニメやドラマだと赤ずきんちゃんの衣装もシンデレラの衣装も魔女の衣装も、予算潤沢でフル規格の衣装+アイテムになるのだが、ここは、公立の高校。
頭巾やマントや三角帽子を被っただけである。
オオカミ役のノムラ君は頭にバンダナ、腕に汗ふき用のリストバンドをしただけである。オオカミの欠片もない。しかものむら君は演劇部員。どうなっているんだ、演劇部!
そんな低クオリティな中、物語は進行。
ドタバタ騒動を魔女が仲裁する。
僕は感情を殺し、放送部仕込みの無駄にクリアな発声で、魔法(憲法9条)を唱えた。
「……日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し……」(棒読み)
体育館に響き渡る、場違いなほど厳かな平和憲法の条文。
最後に、ホソヤさんがルーズソックスを揺らしながら、ふわっとした声で締める。
「要は、戦争放棄ね!」
その瞬間、舞台上の三太郎もオオカミも武器を下ろし、「なんて素敵な言葉なんだ!」とガシッと握手を交わした。
急転直下の解決。
そして、終わり。
客席からは、感動というよりは「困惑」に近い拍手が沸き起こり、僕の「魔女としての使命」は幕を閉じた。喜んでいるのは左に曲がった赤い現代社会科の先生だけだろう…客席を見ると、先生だけが立ち上がって涙を流しながら拍手していた。
しかし、赤ずきんちゃんもシンデレラもなぜ本番でルーズソックスを履いてるのだ?
童話の世界線に登場するルーズソックス。
ルーズソックス教の恐ろしさを感じた。


赤ずきんも、魔女もルーズソックス履いてる世界線。。。
抱きつき魔のインシデントと、終わらないシフト
舞台裏へ下がると、放送部部長兼演劇部部長が、降りてきた僕を見た。
「……まあ、発声だけは良かったわね」
部長なりの「合格点」に胸をなでおろしていると、背後から猛烈な殺気、いや「愛」の気配が迫る。
「よかったよぉー! 森本くん! 頑張ったねぇー!」
抱きつき魔の先輩だ。
彼女は言葉が終わるか終わらないかのうちに、魔女姿の僕に物理的なコンタクト(抱擁)を仕掛けてきた。
「やめなさいって言ってるでしょ!」
すかさず部長の鋭いツッコミと引き剥がしが入る。
部長、ナイスディフェンス!
この先輩、舞台が終わった開放感で完全に見境がなくなっている。
教室に戻ると、クラスメイトたちは「終わったー!」と安堵の声を上げ、物販や食堂へと繰り出していった。
だが、僕に安らぎの時間はない。
「……さて、今度は『操作する側』か」
僕は再び体育館へ向かう。
舞台で憲法を唱える魔女から、音響機材を守る「城の番人」放送部員へ。魔女の衣装より、フェーダー(音響のつまみ)を握っている方が、僕の指先は落ち着くらしい
僕の文化祭は、まだ第2ラウンドが始まったばかりだった。

まあ、発声だけは良かったわね。
と放送部部長。ということは演劇部兼任です。







ちょっと小説書いてみました。全部フィクションです!!

つむらさん、ちゃんと続き書いてくださいよ~!!
つづく。(たぶん)
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ご注意ください。
感想を個人的にまとめた日記・小説になります。物語はフィクションです。
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