
異世界転生したら1996年の男子高校生だった?ーつむらじゃないんですが?42ー【小説ライトノベル】
ライトノベル(小説モノ)を書いてみました。昭和の残り香が漂う、血の耐寒訓練編です。
目次
F1ピットイン並みの帰宅戦記
進路希望調査票は、依然として「白」という名の無抵抗を貫いている。そんな僕たちの焦りをあざ笑うかのように、地獄の行事『耐寒訓練』の事前説明が始まった。
内容はこうだ。「学校で午前中の授業を終えて解散。その後、各自で大阪市内の陸上競技場へ移動し、現地集合」。
……待て。配布されたプリントの時間を計算すると、移動時間が異常にタイトだ。 食事はどうする? 着替えは? 疑問を抱えたまま当日を迎えた。登校中、ノムラくんに「移動、間に合わなくないか?」と尋ねるも、「そんなの、みんな知ってるよ!」と爽やかに返された。知っているなら対策を教えてほしい。絶望的な気分で制服のまま授業を受け、担任の「遅れるなよ」というプレッシャーを背に、僕は校門を飛び出した。
帰宅するや否や、親に事前に頼んでおいた軽食を胃に流し込み、体操服へ着替える。気分はF1のピットインだ。コンマ一秒を争うタイヤ交換さながらの速さで身支度を整え、再び家を出る。電車内での呼吸もままならぬまま、駆け足で競技場へ。なんとか集合時間滑り込みに成功した。
300人の沈黙と鉄拳の洗礼
競技場には、続々と息を切らした生徒たちが集まってきた。 学級委員長のノムラくんが出席確認を始める。だが、名簿を睨む彼の顔が曇った。
「……なかやま、きばやしグループがいない」
集合時間を過ぎても、彼らの姿は見えない。約300人の生徒と教職員が、冷え込み始めた競技場のスタンドで、特定の数名を待ち続けるという異常事態。沈黙が重く、冷たくのしかかる。
15分後、なかやま、きばやし、そして初期登校メンバーのいながきくんたちが、バツの悪そうな顔をして現れた。 「よかった、間に合った(?)か」と思った瞬間だった。
「——何時だと思ってるんだッ!」
担任の先生の怒号と共に、乾いた音が響いた。なかやまくんが張り倒され、続くきばやしくんも衝撃に晒される。さらにいながきくんまでもが鉄拳制裁の餌食となった。地面に叩きつけられ、静かに、だが確実にキレた表情を見せるきばやしくん。この世界線に、確かに存在する「制裁」の風景。
耐寒訓練という名の「事件」
確かに遅刻は悪い。だが、現代の基準から見れば、これは指導を超えた「事件」だろう。 もしこれが修学旅行や海外旅行の集合時間だったなら、国際問題にすらなりかねない規模の不手際だったかもしれない。
張り倒された彼らの痛みと、それを見守る僕たちの冷え切った心。 本格的な訓練が始まる前に、僕たちの精神はすでにマイナス何度かの極寒に叩き落とされていた。これこそが、本当の意味での「耐寒」訓練だったのかもしれない。

女子はいつどうやって着替えたのか?
移動時間でいっぱいいっぱいなのに、どこで着替えたのか?
謎が残るイベント・・・。





つづく。(たぶん)

ちょっと小説書いてみました。全部フィクションです!!

つむらさん、ちゃんと続き書いてくださいよ~!!
つづく。(たぶん)
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