
異世界転生したら1996年の男子高校生だった?ーつむらじゃないんですが?44ー【小説ライトノベル】
ライトノベル(小説モノ)を書いてみました。日常の朝食と、非日常の戦後処理の回です。
目次
ダブルソフトの慈悲と緩急接続
地獄の翌朝。僕の朝は、牛乳とコーヒー、そしてヤマザキの『ダブルソフト』から始まる。この耳まで柔らかい食パンの食感は、昨日の殺伐とした鉄拳制裁の記憶を優しく包み込んでくれるようだ。公立高校に「耐寒訓練の振替休日」などという軟弱な制度は存在しない。僕たちはまた、戦場(学校)へと向かう。
他校の生徒が駅のホームに並ぶ中、急行から普通列車へと乗り換える。この「緩急接続」という鉄道の様式美すら、今日はどこか他人事のように感じる。駅を出て、自転車のノムラくんに抜かれ、安定のにしもと・カワニシカップルを追い抜かし、教室へ到着した。ホソヤさんと「おはよ」と挨拶を交わす。「昨日は大変だったね……」という短い会話が、戦友同士の確認のようだった。
正常性バイアスと物理的射程
いよいよ昨日の当事者たちが登校してきた。
「オレ、マジでキレそうだった」 きばやしくんが、氷のような声で吐き捨てる。昨日の彼の眼光は、間違いなく先生を返り討ちにしようとする武将のそれだった。よく耐えた、と心の中で称賛を送る。対して、なかやまくんの証言はこうだ。「目の前で凄まじい光景を見て、逆に笑ってしまった」
これは心理学でいう『正常性バイアス』だろう。極限の惨状を目にした際、脳が「これはいつものことだ」と思い込もうとする生存本能だ。だが、待てよ。笑いを隠そうとして顔を手で覆った結果、あの「オネエ化」した声が出たのだとしたら……彼は普段からあの声を脳内に飼っているのか? という新たな疑問が湧く。 いながきくんは相変わらず「張り手を避けた」と豪語しているが、僕の結論は変わらない。先生のアタックポイント(打点)に対して、彼の身長が物理的に低すぎた。ただそれだけだ。
近代兵器「タクシー」という戦慄
そこへ、女子グループの会話が耳に飛び込んできた。 なかやまくんの彼女・トミヨシさんたちが「移動が大変だった」と愚痴をこぼしている。すると、あのフジモトさんが事もなげに言った。
「私達、タクシー拾ってギリギリだったもんねー」
「……な、なんだって……?」
令和のお笑い芸人のようなツッコミが喉元まで出かかった。 タクシーだと? 僕たちがF1並みのピットインを繰り返して電車と駆け足で移動したあの時間を、彼女たちは文明の利器でショートカットしたというのか。しかも聞けば、4人で乗れば一人120円程度だという。 は? タクシーとはそんな安価な乗り物だったのか? 令和の物価高と消費税10%に毒された僕の計算式は完全に崩壊した。そもそも、タクシーは「拾う」ものなのか? 「乗車させていただく聖域」ではなかったのか?!
衝撃に打ち震えていると、朝礼が始まった。 担任の先生が教壇に立ち、開口一番……追い打ちの説教。通称『追い説教』。 昨日の今日でまだ怒るのか。一時間目は数学。 どうやら今日は、僕の人生で最も長い一日になりそうだ。

たしかにタクシーに乗れば、最短で移動できるなぁ。
しかも4人乗車ならそんなに負担大きくならない・・・。





つづく。(たぶん)

ちょっと小説書いてみました。全部フィクションです!!

つむらさん、ちゃんと続き書いてくださいよ~!!
つづく。(たぶん)
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