関西電力、電気料金据え置きへ【まとめ】

関西電力、電気料金値上げ申請せず、据え置きへ

今回は、電気料金についてまとめてみました。

関西電力、電気料金値上げ申請せず、据え置きへ

電気料金が高い理由

電気料金の値上げが続いています。

・ウクライナ情勢

・ヨーロッパでガス・原油の需要が高まる

・原料が高騰

・円安

・OPEC減産発表

上記理由でガス料金が値上がりしています。

電気料金が高騰する要因が重なっています。

googleより。

直近のニュースではOPEC（石油輸出国機構）が原油の生産を減らす発表をし、

ますますエネルギーの価格が上昇しそうな雰囲気です。

関西電力、電気料金値上げせず

関西電力は2023年1月の電気料金を発表しました。

関西電力HPより。

従量電灯A契約の場合、燃料調整費が上限に達しているため、12月との差は0円となります。＝値上げなしとなります。

関西電力が値上げをしない理由

関西電力が値上げをしない理由を挙げてみました。

・原発再稼働。

・電力契約のシェア奪還。

・カルテルで自首。

が挙げられます。

１つ１つ見ていきます。

原発再稼働

関西電力は2022年12月現在、4基の原子力発電所が稼働しています。

関西電力HPより。

赤線の発電所が稼働しています。

また、大飯発電所３号機も定期検査終了後、本格稼働します。

関西電力管内で原子力発電所が5基稼働し、約492.6万kWの発電を担うことになります。

石油発電所と比較すると、1基あたり石油155万トン節約できることになり、

かなりコスト削減が図れます。

経済産業省HPより。

この資料で見ると、原子力発電所の燃料は少なくみえます。

電力契約のシェア奪還

2016年から電力市場が自由化されました。

電気の供給販売に、一般企業から参入できるようになりました。

消費者が、電力会社や料金メニューを自由に選択可能となり、関西電力から新電力会社への切り替えが増え、関西電力のシェアが落ちた経緯があります。

経済産業省HPより。

大手電力のシェアを赤矢印で表すと、右肩下がりとなっています。

新電力会社にシェアを奪われつつある状況ですが、

今回、関西電力は電気料金の据え置きで、シェアを奪還する目論見があります。

カルテルで自首

2016年の電力自由化により、各電力会社の収益は悪化しました。

2017年、関西電力の役員が他社に「競争しない」カルテルを持ち掛け、競争しないようにしました。

しかし、関西電力は公正取引員会の調査前にカルテルを行ったことを申告し、

「課徴金減免制度」により、課徴金納付などの処分は免れることとなりました。

一方、悪質と判断された中国電力は最も多い約700億円の課徴金。

中部電力とその販売子会社の2社は計約275億円の課徴金、九州電力は約27億円と、総額1,000億円余りという金額は課徴金としては過去最高額になる模様です。

関西電力、実質の値下げへ

2023年以降、政府の電気・ガス価格激変緩和対策事業（以下、負担緩和策）により、電気料金へ補助金が入ります。

1kWhあたり7円、単価として値引きされるため、さらに電気料金が安くなります。

関西電力、従量電灯Ａの場合1kWhあたり20.31～28.7円ですので、

補助金が入ると約13.31～21.7円と7円安くなります。

（再エネ・配送電等の経費、調整費を除く）

ネットの反応は？

カルテルで700億円の課徴金を払うことになった中国電力。

ネットの反応集めてみました。

関電め！

関西電力は卑怯者。

関西電力は一番の悪者。

関西電力が主犯なのに無罪はおかしい。

関西電力にハメられた・・・。

さすがに中国電力課徴金700億円はかわいそう。

中国電力の経営陣は責任をとれ。

関西人は人ではない。

課徴金700億円は損金出来ないのでキャッシュ流出は痛い。

中国電力もカルテル調査には協力しないとダメ。

との意見がありました。