鉄道車両製造メーカーのお仕事【車両メーカーのリアル話】
どうもつむらです。
今回は車両メーカーで働いている方のお話しを聞けましたのでご紹介致します。
つむら=太字
鉄道車両製造メーカー=細字 で記載しております。
鉄道車両メーカーのお仕事とは?
鉄道車両メーカーのお仕事はどんな感じなんですか?
主に車両の製造ですね。しかし、部門ごとに分かれているので、話しが全く合わないとかありますよ。
そうなんですか?同じ会社なのに話しが合わないんですね。
そうですね、合わないですね(笑)
ある人は内装の電気関係。ある人は車両の溶接。ある人は床下機器の担当。
全員集まって話しが合わない!(笑)
↑溶接担当。
他の会社さんの車両良いよねーとか話題が合うときもあります。
そんなことあるんですね。
ありますね。〇〇のメーカーさんは東芝の機器入れてるとか三菱採用したとか。
やっぱり巨大メーカー品を採用するのですか?
ケースバイケースですね。実際は一社で完成した車両は作れないので協力メーカーや下請けに作ってもらってますし。
メーカーの工場で働いている人も人材派遣の会社所属の方も多いです。
どこも人手不足感出てますね。
↑本当に人手が不足している。
仕事の内容
お仕事はどんな事されていますか?
部門ごとに違うのでなんとも言えないですが、私は品質管理やってました。完成した車両のチェックやテストをやってます。
どんなテストとか行うのですか?
実際、走行して問題無いか、車両のチェックですね。走行試験では私は車内にいませんでしたが(笑)。
車内にいない走行試験ってどんなお仕事なんですか?
踏切で笛吹いて、旗振ってました(笑)電車走行試験中に事故あったらマズイので。
↑踏切の代わり。人が案内。
なるほど。雨の試験はどんな感じなんですか?
列車を洗車機に通したり、ホースで水かけたりしてましたね。
スゴイお仕事ですね(笑)。
↑電車への水やり。これもお仕事。
何やってるかわからなくなりますね。
洗車機通したら、雨漏りしたりしたことありますし。
えっ!新車で雨漏りですか?
いやまだ試験車の段階ですけどね。防水?溶接?が一部甘く、雨漏りした話しを聞いたことありますね。
そうなんですね。
↑外は雨だよ。
違います「雨漏りです」。
仕事の大変さ
メーカーでの仕事、大変な所ってありますか?
体調管理でしょうか。とにかく、工場勤務なので、暑い・寒いの変化が激しく、体調不良になりやすいですね。
↑工場勤務は労働環境がキツイらしい(画像はイメージです)
製造車両
どんな車両製造しているのですか?
最近は国内より海外の受注が増えてますね。
中国とかに輸出してるのですか?
いや、バラバラです。ヨーロッパ、中東、アフリカ、北米、南米、アジア、様々ですね。
お仕事、忙しい感じですか?
忙しいですね。海外への車両輸出もありますけど、国内向けも製造してますから。
結構忙しそうですね。
本当に忙しいですよ。一編成のみ納品ならまだ良いんですけど、10両一編成を20編成納品とかザラにありますし。
合計200両!スゴイ。
国内でそんな感じでなおかつ海外向けですから、大変です。
↑編成数が多ければ、当然総車両数も多くなりますね。
話題の車両
今、話題の車両とかあります?
そうですね、新幹線N700Sですね。
なんといっても最新の新幹線ですからね。
話題ですもんね。製造的にはどうなんですか?
製造、大変です。16両編成が何編成もありますからね。(汗)
しかも、利益率悪いという。
えっー!利益率悪いのですか?
そうなんです。利益率で見れば悪いです。270キロに耐えられる車体、快適性、安全性を考えるととてもコストのかかる車両ですね。発注金額は高額になりますが、ほとんど車両製造のコストにかかってしまいます。入札や発注金額見て、参入辞めた会社もあるのではないでしょうか?
↑車両数多い=利益が良いとは限らないらしい。
そうなんですね。貴重なお話しありがとうございました。
まとめ
・同じ車両メーカーに勤めていても(同僚でも)話題が合わない場合がある
・踏切で案内係とかの仕事もある
・暑い、寒いがあるので、体調管理が大変
・車両メーカーに人材を派遣する派遣会社もある
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